親知らず
親知らずについて
一番奥に生える永久歯です。元々、親知らずが存在していない、親知らずが存在していても生えてこない場合もあります。
親知らずが生えてくる時期
10代後半から生えてくることが多いです。
生えてくるときの痛み
生えてくる際に、汚れが溜まることで、歯茎が腫れ、痛みや違和感が出てきます。
親知らずの痛みの原因
- 虫歯
- 智歯周囲炎
歯茎の中に埋もれていることが多く、磨き残しが溜まりやすいです。そのため、親知らずと手前に生えている第二大臼歯が虫歯になりやすいです。
歯茎の中に埋もれていることが多く、磨き残しが溜まりやすいです。その細菌が歯茎に入り込み、歯茎が腫れます。それにより痛みが出ます。
親知らずの症状
- 腫れ
- 痛み
- 頭痛・肩こり
- 口臭
- 歯周病
- 虫歯
親知らずと歯並び
親知らずと歯並びの関係性について
親知らずが歯並びに影響するという根拠はありません。ただ、前の歯を押すように生えてくるため、歯並びに影響する可能性はあります。
矯正の際の親知らず抜歯の意味
前項に述べたように、前の歯を押すように生えてくるため、歯並びに影響する可能性はあります。矯正をしても、再度、歯並びが悪くなる(後戻り)ことがあります。
親知らずの抜歯
親知らずを抜歯するタイミング
痛みなどの症状が無い時の抜歯をお勧めします。親知らず部分の歯茎が腫れる、痛みがある際には、抜歯が出来ません。まずは、痛みを抑えてから、抜歯を行います。
こんな医院での抜歯がおすすめ
親知らずの生え方、埋まっている場所によって抜歯の難易度が変わります。リスクが高い場合は、口腔外科や大学病院へ紹介させてもらいます。
抜歯の難易度
真っ直ぐに生えている場合
抜歯の難易度 | 易 |
---|---|
抜歯にかかる時間 | 麻酔、抜歯、止血まで15分程度 |
横向きに生えている場合
抜歯の難易度 | 中 |
---|---|
抜歯にかかる時間 | 麻酔、抜歯、止血まで30分程度 傷口の状態によって、縫合します。 |
埋まっている場合
抜歯の難易度 | 難 |
---|---|
抜歯にかかる時間 | 麻酔、抜歯、止血まで60分程度 縫合します。 |
こんな人は抜歯がおすすめ
磨き残しが多く、虫歯・歯周病になっている場合、他の歯を守るために抜歯をお勧めします。
抜歯をしなくても良いケース
まっすぐきれいに生えており、上下の歯がしっかり咬み合っている場合は、抜歯せず、親知らずを残していきます。
抜歯後の注意点
- 痛み
- 腫れ
- 内出血
歯を抜くと、痛みは出ます。痛み止めを服用して頂くことで、基本的には抑えていくことが出来ます。
抜歯後3日後が、腫れのピークです。1週間後には大体の腫れが引いてきます
抜歯することで、顎の一部に内出血が起こることがあります。内出血が完全に引くまでは、少し時間がかかりますが、時間とともに少しずつ薄くなっていきます。
親知らず抜歯の流れ
- 診査診断
- レントゲンやCT撮影
- 麻酔
- 切開
- 親知らずの抜歯
- 縫合
- 止血(ガーゼを咬んでもらいます)
- 抜歯後の注意事項説明
- 消毒(翌日)
- 抜糸(一週間後)
抜歯後の腫れについて
個人差があります。全く腫れない方、すごく腫れる方もおられます。難易度が高いほど、腫れる可能性は高くなります。
腫れる期間
抜歯後3日後がピークで、一週間あれば引いてきます。
注意した方が良い腫れ方
顎の下から、喉の方まで腫れ、息苦しさがみられる場合は早々に連絡して下さい。